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「卵は1日1個まで」という迷信厚生労働省「日本人の食事摂取基準2015年版」にて“卵の摂取制限”が撤廃されました 今からおよそ百年も昔のこと、ロシアで行われた動物実験に由来し、広まったのは「コレステロールを一日あたり卵2個分以上摂取すると動脈硬化の原因になる」という通説でしたが、この実験に使用されたのが、もともと体内にコレステロール吸収の調整機能を持たない、草食動物の“ウサギ”だという事実はあまり知られませんでした。 結果、この発表を鵜呑みにした人々は「卵の過剰摂取=動脈硬化」という単純な図式を信じ込み、以来百年余りにも渡って定説化されてきましたが、2015年、この誤った認識は厚生労働省によって公式に否定され、卵の摂取制限は撤廃されました。 なぜなら、人間の体内で検出されるコレステロールは、そもそも「摂取量とは関係なく、体内で合成されるもの」だとわかったからです。 そもそもコレステロールは細胞膜の合成などに使われる貴重な材料ですから、ただ減らせば良いというわけではないのです。 一方で豚肉や牛肉もコレステロールを多く含む食品ですが、その際問題なのは“ミリスチン酸”の存在です。ミリスチン酸は飽和脂肪酸のひとつで、余ったコレステロールが肝臓に戻ることを阻止する働きがあり、これが肥満の原因とも言われています。卵にはこのミリスチン酸が少なく、さらに卵に含まれる“レシチン”という脂肪酸には悪玉コレステロール値を下げる効果があることが知られています。 ただし、体内でコレステロールが過剰に生成される体質の人にとっては、なんの制限もなくなったというわけではありません。一定以上のコレステロール値を記録している方は医師の判断をあおぎましょう。■たまご2個分のエネルギー量と各栄養素量の比率(出典:一般社団法人 日本養鶏協会HP)約21%11.3g脂質約34%13.5gたんぱく質約9%166kcalエネルギー約37%165μgREビタミンA約47%0.47mgビタミンB2約50%1μgビタミンB12約9%0.09mgビタミンB6約18%1.1mgビタミンE約36%2μgビタミンD約24%47μg葉酸ビタミングループ約10%56mgカルシウム約5%12mgマグネシウム約25%198mgリン約23%1.4mg亜鉛約24%2mg鉄………………1日の必要量における割合………………栄養素量………………栄養素名ミネラルグループ

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